火縄銃が、一定の再装填時間で撃ち続けた場合の理論上の発射数です。20秒や30秒は比較用のシナリオで、毎回同じ速さで装填できるわけではありません。隊列の間隔は、各列が均等に交互で撃つと仮定した長さです。実戦でその速さを維持できるとは限りません。三段撃ちは後世に広く知られた説ですが、史料と研究では議論があり、この計算はそれを成り立った史実としては扱いません。
鉄砲数、再装填時間、射撃時間、隊列、参加率を確認してください。
発射数
- 鉄砲数 1,000 挺
- この時間に撃てる挺数 1,000 挺
- 1挺あたり 21 発
- 総発射数 21,000 発
- 1分あたり 2,100 発
- 部隊全体では約 0.029 秒に1発
- 隊列 1 列
- 理論上の列交代 30 秒間隔
- 理論上の列交代 2 回/分
列交代の回数は、総発射数とは別です。列を増やしても、1挺の発射数はこのモデルでは増えません。
再装填時間の比較
同じ鉄砲数と射撃時間で、再装填を20秒、30秒、45秒、60秒にした場合です。これらは比較用のシナリオです。
| 再装填 | 1挺あたり | 総発射数 |
|---|
隊列の比較
同じ再装填時間で、1列から4列まで交互に撃つと仮定した間隔です。実戦の速度を保証するものではありません。
| 隊列 | 理論交代間隔 | 1分あたりの交代 |
|---|
この計算の見方
- 火縄銃の再装填には、複数の工程があります。
- 発射実験の紹介では、通常の装填で20秒前後という値もあります。30秒より長くかかる条件もあります。
- 火縄銃の発射速度は、一つの数字に固定できません。
- 火薬、弾丸、火縄の補給がないと、撃ち続けることはできません。数千挺あっても同じです。
- 雨、湿気、煙、疲労、故障、着弾の確認、指揮によって、射撃は遅くなります。
- 再装填の速さは、射手の慣れや補助の道具でも変わります。
- 一斉に撃つ場合と、列を替えて撃つ場合は、見た目の間隔が違います。このツールの隊列間隔は後者の単純なモデルです。
- 三段撃ちの説は広く知られていますが、実際の運用については議論があります。
計算式
- 秒 = 分 × 60
- 初弾を装填済みなら、1挺の発数 = 切り捨て(秒 ÷ 再装填秒)+ 1
- 未装填なら、+1 しません。射撃時間が0なら0発です
- 撃てる挺数 = 切り捨て(鉄砲数 × 参加率)
- 総発射数 = 撃てる挺数 × 1挺の発数
- 列交代の秒 = 再装填秒 ÷ 隊列数
- 1分あたりの交代回数 = 60 ÷ 列交代の秒
出典
- 日本前装銃射撃連盟などの発射速度実験を紹介する資料
- 火縄銃の装填工程と発射速度に関する博物館資料
- 戦国倶楽部の、長篠の三段撃ちを扱った記事

