これは太閤検地以降の石高制を理解するための簡易モデルです。石高は、その年の実収穫そのものではなく、検地で置いた標準的な生産力の指標です。石盛と年貢率は地域・時代・土地で変わるので、上田1.5石や五公五民は全国一律の確定値ではありません。
面積、石盛、年貢率を確認してください。年貢率は0から100のあいだです。
石高と年貢
- 面積 10 反
- 石盛 1.5 石/反
- 推定石高 15 石
- 年貢率 50 %
- 領主側の年貢高 7.5 石
- 百姓側の残り 7.5 石
- 年貢米 1,125 kg(1.125 t)
- 百姓側の米 1,125 kg(1.125 t)
年貢50% / 百姓50%
年貢率の比較
同じ石高について、40%、50%、60%で見た年貢と百姓側の残りです。
| 年貢率 | 年貢高 | 百姓側の残り |
|---|
この計算の見方
- 石盛は、1反あたり何石の生産力があると検地で置くかという目安です。
- 石高は、面積に石盛を掛けて出した、土地の標準的な生産力です。
- 太閤検地では、田畑の広さと土地の良しあしを見て石高を付けていきました。
- 上田・中田・下田・下々田は、土地の等級の呼び方です。良い田ほど石盛を高く置く、という考え方です。
- 年貢率は、石高のうち領主側が取る割合です。残りが百姓側の取り分として計算されます。
- 四公六民は領主4・百姓6、五公五民は5対5、六公四民は領主6・百姓4、という呼び方です。
- 五公五民が戦国期の全国一律だった、とは断定できません。
- 石高と、その年に実際とれた量は、一致しないことがあります。
- 実際には種籾、雑穀、貨幣での納入、諸役なども関係します。ここには含みません。
- 太閤検地より前には、貫高制など別の制度も広く使われていました。
- 1町は10反、1反は10畝です。1反は300歩とする換算もありますが、入力は反・畝・町です。
- 米の重量は1石150kgの概算です。
計算式
- 面積(反) = 町なら×10、畝なら÷10、反ならそのまま
- 石高 = 面積(反) × 石盛
- 年貢高 = 石高 × 年貢率
- 百姓側の残り = 石高 − 年貢高
- kg = 石 × 150
- t = kg ÷ 1,000
出典
- 長野市誌の、太閤検地の石盛・村高の説明
- 国立国会図書館レファレンス協同データベースの、石盛・1反あたり石高
- コトバンクの、太閤検地・石高制・石盛

