えがみ たけたね
1513?-1579?
享年67?歳


■江上氏は代々、少弐氏に仕えた武官の
  家柄。
  肥前国神埼郡勢福寺城を本拠とする。

  1558年、龍造寺家就を主軸とする龍造
  寺軍は、一族をなで斬りにした恨みを
  晴らすべく、少弐氏打倒を目指し、少
  弐氏領に侵攻。

  武種は、主君・少弐時尚をかばい、勢
  福寺城に篭り戦ったが、少弐氏打倒に
  執念を燃やす龍造寺軍の意気込みに
  観念し、和睦。

  時尚は実弟・千葉頼胤が継いだ千葉
  氏を頼ったがここも龍造寺軍の執拗な
  攻撃にさらされた。
  龍造寺家就の執拗な攻撃についに千
  葉頼胤も討死し、千葉氏が滅ぶと、時
  尚は再び、武種を頼った。

  しかし、武種はもはや少弐氏を見限り、
  逆に龍造寺氏の意向を汲んで潔く自刃
  するよう時尚に勧めた。

  1559年、時尚は、進退窮まり、眠れる
  龍を怒らせてしまったことを後悔しつつ
  自刃して果てた。

  九州の名族・少弐氏が滅亡すると、江
  上氏は迷う事無く勢いに乗る龍造寺氏
  の臣下となり、その後の肥前平定戦な
  どで活躍した。