ふくとめ のりしげ
1549-1586
享年38歳。


居城:土佐田辺城


■長宗我部家重臣・福留飛騨守親政の
  子。
  土佐一の勇将として名高く、土地の童
  話にも歌われたほど。
  剛直の士としても知られ、度々、主君・
  元親の素行を律する諫言を上奏して
  いる。

■理想に燃える主君・元親は、酒豪の多
  い土佐武士を気に留め、酒に溺れて、
  家臣たちが役職を怠慢にするのではと
  危惧し、無謀にも”禁酒令”を発布する
  という暴挙に出た。

  家臣たちは不平不満を募らせながらも
  、主君・元親の下知に渋々従った。
  しかし、禁令発布者自身である元親が
  、密かに城内に酒樽を運び入れようと
  したのを見つけた儀重は、元親の従者
  を殴り、酒樽を没収。

  その場で酒樽を叩き割り、その足で元
  親に面会。
  主君・元親を一喝して直諫。元親の禁
  酒令を廃止させるに至るという剛直振
  りを披露している。

  主君・元親をも一喝して素行を律した
  儀重は、長宗我部家を厳しく統制した
  股肱の臣であった。