「日本100名城」は、公益財団法人日本城郭協会が2007年に設立40周年を記念して選定した、歴史的・文化的価値の高い日本各地の100の城郭のリストです。この選定は、2005年から始まり、歴史学者や建築学者の専門家による審査を経て、2006年2月13日に発表されました。さらに、2017年には「続日本100名城」として新たに100の城が追加選定され、合計200の城が公式に認定されています。

これらの城は、地域ごとに以下のように分類されています

北海道・東北地方

  • 五稜郭(北海道函館市):日本初の西洋式城郭で、星形の独特な構造が特徴です。
  • 弘前城(青森県弘前市):現存天守を持つ数少ない城の一つで、桜の名所としても知られています。

関東地方

  • 江戸城(東京都千代田区):徳川幕府の中心として栄え、現在は皇居として利用されています。
  • 小田原城(神奈川県小田原市):北条氏の本拠地として有名で、堅固な防御構造を持っていました。

中部地方

  • 松本城(長野県松本市):国宝に指定されている五重六階の天守を持つ美しい城です。
  • 犬山城(愛知県犬山市):現存する最古の天守を持ち、国宝に指定されています。

近畿地方

  • 姫路城(兵庫県姫路市):世界遺産に登録され、「白鷺城」の愛称で親しまれる美しい城です。
  • 大阪城(大阪府大阪市):豊臣秀吉が築いた大規模な城で、大阪のシンボルとなっています。

中国・四国地方

  • 松江城(島根県松江市):現存天守を持つ城で、国宝に指定されています。
  • 高知城(高知県高知市):江戸時代の姿を今に伝える貴重な城郭です。

九州・沖縄地方

  • 熊本城(熊本県熊本市):加藤清正が築いた名城で、「銀杏城」の別名を持ちます。
  • 首里城(沖縄県那覇市):琉球王国の中心として栄え、独特の文化を感じられる城です。

これらの城は、歴史的背景や建築様式、地域の文化を深く理解する上で非常に重要な存在です。訪問者は各地の城を巡ることで、日本の多様な歴史と文化に触れることができます。また、「日本100名城公式ガイドブック」などの資料を活用することで、各城の詳細な情報や見どころ、アクセス方法などを事前に知ることができ、より充実した訪問が可能となります。

さらに、各城にはスタンプが設置されており、スタンプラリー形式で訪問記録を集める楽しみもあります。全てのスタンプを集めると、達成感とともに日本の城郭文化への理解が深まることでしょう。

「日本100名城」および「続日本100名城」は、日本の歴史と文化を学び、体験する絶好の機会を提供しています。各地の城を訪れることで、地域ごとの特色や歴史的背景を肌で感じることができるでしょう。

wikipediaより参照:小倉城

wikipediaより参照:松本城

wikipediaより参照:松本城 右から乾小天守、大天守、辰巳附櫓、その手前に月見櫓 2013年(平成25年)

wikipediaより参照:松本城 快晴の日の松本城天守2 (2024年(令和6年)9月)